#03.シリンダー・ピストンを計る。KH250・350SS編

クリアランスを知れば、特性が見えてくる。


シリンダー内径とピストン外径を計ることで、ピストンクリアランスがわかります。2サイクルエンジンは特にピストンクリアランスが焼き付きと深い関係にあるので、計測も大変重要なポイントの一つになります。

今回使用した計測器具
◎マイクロゲージ
◎マイクロゲージスタンド
◎ボアゲージ

今回計測するKH250のシリンダーとピストン。サイズはスタンダードサイズ45ミリ。

まずはマイクロゲージでピストンの外径を計る。計測位置はピストンスカート最下部から5mm上で前後方向を計る。詳しくはサービスマニュアルを参考に。

計測と同時にピストンの状態も確認。クラックや縦キズの量(面積)・深さをチェック。交換する程でもない場合は600番から800番の耐水ペーパーと灯油などで研磨する。

ボアゲージのセット。

シリンダー前後方向を計測。

シリンダーの横方向を計測。横方向は基本的に摩耗が少ないので、前後方向との数値の違いでスリーブの摩耗度合いが推測できます。


シリンダーの下部やその他計測可能なところは測ってみよう。計測値から、爆発の力を受け上下するピストンの動きを想像してみよう。


計測の数値だけに頼らず、シリンダーの内壁を見る。ピストンのトップリングとセカンドリングの跡が確認できるはずです。

トップリングの跡より上はリングと擦れ合う事がないので、ボーリングしたときの数値がほぼ残っているはずです。リングの跡を指で触ると僅かな段差に気づくことがあります。

エキゾーストポート近辺、インテークポートより下のあたりに縦キズが残っていることが多々あります。ピストンの状態も考慮して、場合によってはオーバーサイズにボーリングして下さい。

計測と触診等で正確に判断出来ることは数多くありますが、状態の判断(交換するか否か等)は非常に難しいです。繊細な部分なので迷った場合は必ずプロに相談して下さい。

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