#04.腰下をバラす。KH250編

プロからの提言。基本はフレーム上での分解。


エンジンの腰下はフレームから降ろして分解しがちですが、フレームに乗った状態で出来るだけ分解したほうが作業が格段に楽です。とにかくフレームに乗った状態で外せる部品は、とことん外しましょう。今回ケースの分解手順が右側→左側→右側と外していますが、左側→右側でも構いません。ただ、左からの分解の方がちょっとテンションがあがります(店主談)。

右側カバー分解.01

腰上のみを分解したエンジン

ミッションオイルを抜きます。

ミッションオイルの汚れもチェックしましょう。

コンロッド大端部の縦横のガタツキをチェック。

オイルポンプカバーから外していきます。

真横からみた画像。

キックペダルを外します。

オイルラインを外します。

オイルラインのバンジョーボルトのネジ山も外す際にチェックしましょう。

オイルラインは割れたり折れたりし易いので取扱の際は注意しましょう。

オイルポンプワイヤーを外します。ワイヤーの外れ止めのツメは、折れやすいので起こすのは最小限にしましょう。

オイルポンプワイヤーがホルダーから外れない場合は、ホルダーごと外しても問題ありません。

オイルポンプを外す。今回は外しましたがオイルポンプを外さなくてもクラッチカバーは取り外す事が出来ます。

オイルポンプを外した状態。

対角にビスを緩め、クラッチカバーを外す。

クランクシャフトのプライマリーギアとクラッチハウジングのリングギアに廻り止めをする。

クラッチスプリングを外す。

クラッチ板を外す。

クラッチ板を外した状態。

クラッチハウジングセンターナットロックワッシャーのツメを起こす。

クラッチハウジングホルダーでクラッチハウジングを押さえ、中心のナットを緩める。

クランクシャフトとクラッチリングギアを逆回転方向でロックする。

オイルポンプドライブギアを外す。

プライマリーギアナットのロックワッシャーのツメを起こす。

プライマリーギアナット緩める。

クラッチハウジングとカラーとスペーサーを外す。

プライマリーギア及びキーを外す。キーは失くさないように注意。

左側カバー分解

ブレーキペダルと左ステップ取り付け特殊ボルトを緩める。※この特殊ボルトの頭がなぜこの様な形状をしているのか、全く意味がわかりません。すごく外しにくい!!(店主談)

シフトリンケージを外す。

ドライブスプロケットカバーを外す。

ドライブスプロケット取り付けナットのロックワッシャーのツメを起こす。

ドライブスプロケット取り付けナットを緩める。

スプロケットを外した中の状態。今回作業した車両はオイル漏れもなく、比較的きれいな状態でした。

よく見るとドライブチェーンのOリングが飛び出してきているのが確認できました。ドライブチェーンの交換時期ですね。

ドライブスプロケットカバー内の状態。

クラッチレリーズからクラッチワイヤーを外す。本来はこの部分にリターンスプリングが入ります。

クラッチレリーズを外す。

クラッチレリーズを分解する。泥・油・古いグリスでギトギトになっています。

プッシュロット(短い)を抜き取ります。

奥に見えるのがプッシュロットオイルシールです。

ポイントアッセンブリーをカバーと充電ステーターコイルごと外す。

ポイントアッセンブリーも外した左カバー内の状態。

ポイントカムを外す。

マグネットローターをフライホイールプーラーで外す。

マグネットローターの内側には画像の様にキーがあるので、失くさないように注意。

画像は左クランクシールです。内側から混合気の漏れが確認できます。

右側カバー分解.02

シフトシャフトを抜く。画像には写っていませんが、付け根にリターンスプリングが組み込まれています。このリターンスプリングはよく折れますので、分解の際新品と交換することをお勧めします。

オイルレシーバーを外す。

キックペダルリターンスプリングのストッパーを緩める。

何回転か緩めると「カチャン」という音と共にリターンスプリングのテンションが外れる。

ケースの分解

エンジンマウントボルトを緩める。車体により画像にあるようなスペーサーが使用されている。組み付け時、厚みとその枚数を間違えないように注意。

マウントボルトナットを緩める。

すべてのナット・ボルトを緩めてからマウントボルトを抜く。

スペーサーの全体画像。スペーサーはこんな形をしています。

エンジンを降ろす。ここまで部品を外すとかなり軽くなっていますので、簡単に持ち上げられます。

クランクケース下から締まっているナットを全部緩めます。画像の様にエンジンを軽く浮かせ、矢印の部分を下側に叩くと上下クランクケースがはがれやすいです。

エンジンを持ち上げながら、徐々に叩いて下側クランクケースを外します。

ロアクランクケースを外した状態。

分解時のチェックポイント

クランクシールのチェック。

クランクベアリングのアウターベースのチェック。

クランクケースのクランクベアリング支持部のチェック。

ミッションのドッグのチェック。

シフトフォークのチェック。

分解完了

分解完了。お疲れ様でした。

クランクシャフトの振れチェック

分解したばかりのクランクの振れをチェックしてみました。分解時の衝撃もあるので、誤差も考えられますが、今回分解したエンジンのクランクの振れ幅は動画の様な感じでした。本来クランクシャフトの芯が出ていれば、ゲージの振れ幅は小さいです。

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